皆様こんにちは、料理人の石部具樹です。
コラムではご無沙汰ですね。
前回のコラムでは管理栄養士の池田さんが水分補給に関するコラムを投稿してくださいました。
糖分の多い飲料の飲みすぎには気を付けなければ、と思いながら
ふとフランスで体調を崩したときに周囲から「コーラを飲め!」と言われたのを思い出しました。
今回は日本とは異なるフランスの体調管理法についてお話しします。
ちなみにコーラを飲めというのは決してふざけて言っているわけなく、フランスの医者曰く炭酸成分が整腸作用を促し、糖分やカフェインなどが水分と一緒に補給されることで回復を促すという理論を至って真面目に説明してくるのです。
コーラのルーツがコカの実を使った薬であることから、あながち間違いではないのかもしれません。
高カロリーな食生活を送るフランス人が食欲がない、体調が悪い時に食べるものとして
"リ・オ・レ" という料理があります。
何かというとこれは牛乳やクリーム、砂糖で甘く柔らかく煮たお米なんです!
ライスプリンといわれることが多いのですが、甘い米というのは私にとって衝撃的でした。
子どものころから親しまれているこのリオレは、彼らにとってはまさに馴染みの母の味なのです。
そんなカロリーお化けのフランスですが、ここ数年フレキシタリアンという食生活を摂る人々が増加しています。
柔軟を意味するフレキシブルと、菜食主義者を意味するベジタリアンを掛け合わせた造語で
肉・乳製品・卵の摂取量を自発的に減らす"準菜食主義者"のことをいいます。
柔軟を意味するフレキシブルと、菜食主義者を意味するベジタリアンを掛け合わせた造語で
肉・乳製品・卵の摂取量を自発的に減らす"準菜食主義者"のことをいいます。
この考え方はフランスで日本食がブームになっていることが影響しているといわれています。
野菜、魚を中心としたヘルシーな日本食というのが健康志向と相まって流行しています。
ただ当の日本はというと近現代、食生活の欧風化が進み肉や小麦といった食品を多く摂取するようになりました。
それにより栄養バランスが乱れ、生活習慣病に悩む人も増えています。
そんな今だからこそフレキシタリアンという考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
料理人 石部 具樹